ご相談概要
年齢 | 40代 |
相談者 | ご主人様 |
傷病名 | 肺がん |
等級 | 障害基礎年金2級 |
支給額 | 約年額78万円 |
相談時の相談者様の状況
本人は家から出ることが困難な状態であるため、ご主人様が一人で来場されました。
役所で障害年金について相談した際に「障害者手帳がないと障害者年金の申請は難しい」と言われ、当センターに相談へ来られました。
奥様は肺がんの発覚以前に糖尿病、心臓病と様々な既往歴で治療を受けられていた状態でした。
5年程前に、胸に違和感と痛み、咳の症状があったため、糖尿病治療のため通院していた内科クリニックで相談。当初は心臓疾患による痛みと考えられていましたが、なかなか症状が治まらなかったため、精密検査を受けたところ肺がんであることが判明。
当センターがご主人様から相談を受けた時期にはすでに腫瘍の転移もみられ、ステージ4と診断されていました。
相談から請求までのサポート
現在の奥様の病状は移動に車イスを使っていて、生活には常時介助が必要であり、お話を聞く限り、障害年金の認定基準を満たしている状態でした。
この案件で問題となったのが、初診日の特定です。
肺がんと診断を受けるまでに、複数の疾患で通院歴があったため、どの時点が肺がんの原因となる初診日であるかを証明する必要がありました。
「胸の痛み」を訴えて受診をした日を初診日と考え、かかりつけの内科クリニックに受診状況等証明書をご依頼しましたが、初診日には糖尿病治療のためにクリニックを初めて受診した日が記載されたものが返ってきました。
修正をご依頼したところ、医師からは心臓疾患と肺がんでの胸の痛みの違いを区別することは難しいとの回答でしたが、日付の修正をしていただくことが出来ました。
初診日が変わってしまう可能性も考え、別途申立書を添付し、「胸の痛み」を訴えて受診した日以前は、別傷病での通院期間であることをしっかりと訴えて申請を行いました。
また、病歴・就労状況等申立書には、ご主人からお聞きした現在の奥様の病状と日常生活状況を細かく記載しました。
結果
無事、主張した初診日での障害基礎年金2級を受給することができました。
希望通りの受給決定になったことについて、ご本人様は勿論ご主人様からは感謝のお手紙を頂戴いたしました。