ご相談概要
年齢 | 40代/無職 |
相談者 | 両親様 |
傷病名 | 統合失調症・知的障害 |
等級 | 障害基礎 |
支給額 | 約年額78万円 |
相談時の相談者様の状況
相談者は弊社の情報誌の広告を見られたお母様。43歳になられた息子さんの障害年金について、受給が出来ないかどうかお電話頂きました。
最初は知的障害があるのに統合失調症との診断で、20年程前に障害年金を申請したが不支給だったというお話でしたので、知的障害が軽度で納付要件を満たせていない時期の初診日なのかと思っておりましたが、詳しくお聞きしたところ、知的障害がとても軽度とは思えない状況だったため、お父様と2人で来所頂き正式にご契約頂き、調査を進めることになりました。
相談から請求までのサポート
時代的な背景もあり、幼稚園児の頃から児童相談所に相談へ行くように言われたことはあったものの、小児科や発達障害専門の病院などの受診を勧められたこともなく、また高校まで全日制の普通科高校卒業、就職先にも困ったため専門学校に進学しておられました。
進学したものの全く身につかず修了となりました。20歳を過ぎて通院していた病院の当時の担当医が普通科や専門校卒の場合、障害年金は無理だと決めつけた上、診断書作成を拒否、更にその病院が不正を行い既に廃業してしまっていたこともあり、当時の経緯がまったく分からないため、施設の担当者や児童相談所などの協力を経て、幼少期より知的障害があったことを証明していくことになりました。
結果
障害基礎年金2級を取得、遡及分の約390万円と年間約98万円を受給できました。
約3カ月後、無事に20歳当時から認定され、時効にならなかった5年分を遡って受給できるようになりました。
専門医の受診日も療育手帳の取得も20歳を過ぎており、高校まで普通学級、さらに就職出来ないという理由だけでテストもない専門学校へ進学されていたことから、障害認定日にも知的障害があったことを証明するのが困難な事例でした。
お母様が最初に相談された市の児童相談所の窓口の相談員が面倒だったのか、当時の記録があるにも関わらず、調べもせずにそんな記録がないと言い切られるなど様々な問題を乗り越えて申請に至りました。
また、現在の状態からすると1級に該当すると思われましたので、認定日での認定になったことを確認し、すぐに額改定請求を行い、無事最短で改定され喜んでいただけました。申請方法などもイレギュラーなことも多く、我々年金の専門家である社会保険労務士にご相談頂けて本当に良かったと実感した案件となりました。